CEV補助金とは?令和5年4月1日からの新車新規登録も対象【最大85万円】
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電気自動車の購入には補助金が利用できます。
「令和5年度のCEV補助金はいくらもらえるの?」
「いつまで申請できるの?」
「いつからの初年度登録が対象なの?」
などの疑問を解消できるよう、令和5年度CEV補助金の概要についてわかりやすく説明します。
CEV補助金とは?

「CEV補助金」とは、CEV(クリーンエネルギー自動車)を購入したときに国から交付される補助金です。ガソリン車に比べてまだ価格の高いEVやPHVなどの購入を補助する制度です。
CEV補助金の種類と期間
令和4年度に利用できるCEV補助金は以下になります。
◎CEV(車)の購入
【対象となる補助金制度の名称】
・令和4年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」(通称:CEV補助金)
【対象登録期間】
①2022/11/8〜3/31
②2023/4/1~4/30
【受付期間】
①の場合:2023/3/23~2023/5/31
②のうち、登録日までに車両代金を全額支払いの場合:2023/3/23~2023/5/31
②のうち、登録日までに車両代金を一部支払いの場合:2023/3/23~2023/6/30
なお今後は令和5年度当初予算での補助金も開始される見込みです。
◎EV充電器・PHV用充電設備
令和4年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」
【交付期間】
2023/3/31〜2023/9/29
CEVインフラ補助金に関して、さらに詳しくはこちらの記事をご確認ください。
CEV補助金の金額は?
令和5年4月現在受けられるCEV補助金(令和4年補正予算事業)の上限額は以下になります。
車別 | ベース | 条件付き |
EV | 上限65万円 | 上限85万円 |
小型・軽EV | 上限45万円 | 上限55万円 |
PHEV | 上限45万円 | 上限55万円 |
FCV | 上限230万円 | 上限255万円 |
上表の2列目の「ベース」に記載されている標準の補助額ですが、いくつかの条件を満たす車両の場合は補助額が上乗せになり、3列目の「条件付き」に記載されている補助額が適用されます。
《上限額を底上げする条件》
A.車載コンセント(1500W/AC100V)から電力を取り出せる給電機能がある車両
B.外部給電器やV2H 充放電設備を経由して電力を取り出すことができる車両(外部給電機能としてのV2X対応)
C. 省エネ法トップランナー制度の2030年度燃費基準の対象となる車両(型式指定自動車)
条件に関して、さらに詳しくは下記の表をご参照ください。
新車新規登録日 | 車別 | 条件 |
令和4年11月8日〜 令和5年3月31日 | EV 小型・軽EV PHEV FCV | 外部給電機能 A or B を満たす場合 |
令和5年4月1日~ | EV 小型・軽EV PHEV | 外部給電機能 A or B を満たし、省エネ要件 C を満たす場合 |
令和5年4月1日~ | FCV | 外部給電機能 A or B を満たす場合 |
※乗用自動車に限る。なお、小型・軽EVのうち、貨物自動車については、外部給電機能 A or B を満たす場合となる。
CEV補助金の対象車は?
CEV補助金の対象車は以下3つです。
- 電気自動車(EV)
- プラグインハイブリッド自動車(PHV)
- 燃料電池自動車(FCV)
それぞれ簡単に説明いたします。また、昨年度までは、クリーンディーゼル自動車(CDV)もCEV補助金の対象でしたが、令和5年4月1日以降の新車新規登録から対象ではなくなりましたので、お気をつけください。
1.電気自動車:EV(Electric Vehicle)
100%電力を動力源として走行するクルマです。車載されたバッテリーに充電し、走行時のCO2排出量がゼロであることが特徴です。
2.プラグインハイブリッド自動車:PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)
ガソリンと電気の二つのエネルギーを利用可能なのが特徴です。従来までのハイブリッド車(HVやHEVと表現されることが多いです)との大きな違いは、外部電源からバッテリーを充電できることです。充電の際には、EV充電器のプラグが使用できます。
PHVやPHEVなどと表現され、広義には「EV」にも含まれますが、とくに補助金の申請の場面では厳密に「PHV」として区別されることが多いです。
3.燃料電池自動車 FCV(Fuel Cell Vehicle)
水素と酸素の化学反応によって電気を発生させる燃料電池を搭載した車で、水素をエネルギー源として走ります。走行時のCO2排出はゼロで、排出するのは水だけです。
【関連記事】2023年はEVが日本を席巻?期待の市場拡大と新たな進化
補助金を利用したEV購入金額例
この項では、補助金を利用したEV購入金額例をご紹介いたします。
【日産サクラの例】
大人気の軽EV「日産サクラ」を例に、補助金を利用した金額例を紹介いたします。
日産サクラのグレードG(2WD)モデルは、メーカー希望小売価格3,040,400 円 *〜です。国から出るCEV補助金の他に、エコカー減税や自治体から出る補助金も利用可能です。
補助金を利用すれば、116万円以上もお得に日産サクラを購入できます。
※車体の金額はメーカー希望小売価格
※上記は参考値です
仮に、日産サクラのグレードG(2WD)モデルの3,040,400円を購入したい場合、補助金を組み合わせることで、1,874,800円での購入が可能です。
一般に電気自動車(EV)は車両価格が高いのがデメリットと言われていますが、このようにCEV補助金や自治体の補助金を合わせて利用することで、手に届きやすい金額で購入できるようになります。
【日産リーフの例】
初代と2代目を合わせると、累計16万7,000台を販売(2022年10月末時点の登録台数)している人気車種「日産リーフ」はいくらになるのでしょうか。
※車体の金額はメーカー希望小売価格
※上記は参考値です
149万円以上もお得な4,335,900円で購入が可能です。
【BMWの例】
高級車として知られるBMWにもEVが登場しています。
補助金を使えば「i4 xDrive40 M Sport」を約130万円以上も安い約740万円で購入ができます。
※車体の金額はメーカー希望小売価格
※エコカー減税額は2022年11月時点の金額
※上記は参考値です
車種や銘柄ごとの補助金交付額についてはこちらをご覧ください。
【関連記事】
・BMW初の完全自動グランクーペ「i4」航続距離から補助金まで解説
・EV充電器の購入・設置に使える東京都の補助金は?
参考
・CEV補助金(一般社団法人 次世代自動車振興センター)
・地方自治体の補助金制度(同)
・日産サクラ(日産自動車)
CEV補助金が延長される可能性も
CEV補助金は、過去の実績により延長される可能性もあります。
過去には、令和4年度のCEV補助金で、2022年2月19日〜2023年2月17日に初度登録を行った車両が対象で、補助金の交付申請書受付期間は2022年4月28日〜2023年3月1日までとされていました。
2022年11月8日、令和4年度第2次補正予算案が閣議決定され、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の予算額が新たに約700億円盛り込まれました。2022年12月2日に国会で補正予算案が可決・成立したため、令和4年度のCEV補助金の申請期間の延長が決定した実績もあります。
◎CEV補助金が延長!申請期間が異なるので注意が必要
2022年11月8日以降に新車新規登録(登録車)又は新車新規検査届出(軽自動車)された車両については、今後事業を実施する民間団体等が決定された後に開始となります。事業詳細や補助金申請に必要な手続きは、今後決定する事業実施者より公表されます。年度末までに申請受付開始となる見込みとのことです。
2023年4月1日以降に新車新規登録(登録車)又は新車新規検査届出(軽自動車)された車両については、受付が開始されており、受付終了日については未定となっています。
◎CEV補助金の申請期間
2022年11月8日以降の登録車両······2023年3月31日まで
2023年4月1日以降の登録車両·····未定
CEV補助金の申請方法
CEV補助金の申請方法は以下の通りです。
- 補助対象車両の支払い手続きを完了させる
補助金交付申請の前に、購入した補助対象車両の登録(軽自動車等は届出)を行い、車両代金全額の支払いを完了または全額支払いの手続きを完了させる必要があります。
- 補助金交付申請書類の提出
補助金申請書類を郵便か宅配便で一般社団法人 次世代自動車振興センターまで送付します。補助金交付申請書類は、次世代自動車振興センターのホームページからダウンロードできます。
- 補助金交付申請書類の審査
次世代自動車振興センターにて補助金交付申請書類の審査が行われます。審査状況は、次世代自動車振興センターのホームページで確認することができます。
- 補助金交付決定
補助金の交付が決定すると、交付金額が記載された「補助金交付決定通知書兼補助金の額の確定通知書」が届きます。
- 補助金交付(振込み)
「補助金交付決定通知書兼補助金の額の確定通知書」の発行後、1〜2週間程度で申請書に記載された金融機関に補助金が振込まれます。
まとめ
令和4年度補正予算CEV補助金の概要についてお伝えしました。
2022年はEV元年と言われ、各メーカーから多くのEV新モデルが発表されました。2023年以降もさまざまなメーカーから新しいEVの発売が予定されており、ガソリン車からEVへのシフトが急速に進んでいくことが予想されます。
EVの購入を検討・予定している方は、政府が補助金に力を入れている今はEVを安く購入できるチャンスです。
【関連記事】EVの充電器の補助金に関してはこちらをお読みください
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