電気自動車Q&A「軽自動車のEVが登場しましたが、どんな人に向いていますか?」
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電気自動車(EV)に関するさまざまな疑問について、大手自動車メーカーにおいて黎明期からEV充電インフラプロジェクトに関わり指揮してきた実績を持つ、ENECHANGE執行役員の田中喜之がやさしくお答えします。
2022年5月に、日産の軽EV「サクラ」、三菱の軽EV「ekクロスEV」が登場しました。軽EVは、どのような人に向いているのでしょうか?
今回は、軽自動車のEVに関する疑問についてお答えします。
軽自動車のEVが登場しましたが、どんな人に向いていますか?

軽自動車のEVは、普段から街乗りとして車を使う生活スタイルの人に向いています。
今回登場した日産の軽EV「サクラ」と、三菱の軽EV「ekクロスEV」のバッテリー容量は20kWh。日産リーフの標準モデル40kWhの半分ですが、それでも1回の充電による航続可能距離はWLTCモードで最大180kmなので、日常使いや街乗りには十分な容量です。
例えば、軽EVでスーパーに買い物に行ったとします。買い物をしている30分~1時間の間に、スーパーにある普通充電器につなぎっぱなしにしていれば結構な量が充電できます。仮に普通充電器(3kWh出力)で1時間充電すれば18~21km走れるほどの電力が回復します。※
※1kWhあたりの走行距離を6~7kmで試算。
こうした街中での「継ぎ足し充電」まで考慮すると、軽EVであっても1日走り回るには十分と言えます。
たしかに長距離の移動は心配な容量ですが、近所のスーパーや病院を回る足として使ったり、地方都市の通勤手段として乗る分にはまったく問題ないでしょう。
街乗りをする人は軽EVも選択肢に入れて良いと思います。
まとめ
軽自動車のEVに関する疑問についてお答えしました。ポイントをおさらいしてみましょう。
・軽自動車のEVは街乗りにオススメ。
・航続距離は相対的に短いが、各目的地で「継ぎ足し充電」をすれば、急速充電に頼らなくても、普通充電だけで不自由なくEVとの生活を送ることが可能