電気自動車Q&A「寒い地域でEVは使えますか?」

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電気自動車(EV)に関するさまざまな疑問について、大手自動車メーカーにおいて黎明期からEV充電インフラプロジェクトに関わり指揮してきた実績を持つ、ENECHANGE執行役員の田中喜之がやさしくお答えします。

雪国のような寒い地域にお住まいで、電気自動車は寒さに弱いのではと心配して購入を躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか?今回は、寒い地域での電気自動車の使用に関する疑問について解説します。

寒い地域でEVは使えますか?

寒い場所でEVを利用する際の問題は2点あります。

1)充電をするときに、外気温が低いと充電スピードが落ちてしまいます。

2)暖房を使うので、その分バッテリーの減りが早くなります。

これらは、気象条件の問題であるため、やむを得ない部分はありますが、カーメーカー側も解決に向けて頑張っています。たとえば充電スピードに関して、最近の車種には「バッテリー温度調整機能」が搭載されています。バッテリー自体を温めて、充電パフォーマンスを維持する仕組みです。

こうした技術が実装されていくでしょうから、時代とともに「寒いと充電が遅い」というデメリットは大幅に解消されると思います。

バッテリーの減りに関しては、暖房を付けても電力を消費しにくい空調システムが開発されてきました。しかし「空気を暖めること」で人を暖かく感じさせることは実はあまり効率のよい方法とは言えません。

そこで、ドライバーにより効率よく暖かさを感じてもらう方法として、シートヒーター(座席シートを温めるヒーター)やステアリングヒーター(ハンドルを温めるヒーター)が活用されています。つまり車内の「空気」を温める暖房だけで暖をとろうとすると電力を消費しすぎてしまうので、別の方法で効率よく温まってもらう工夫を凝らしています。

あまり空調暖房に頼り過ぎないことでバッテリーを節約し、クルマの走行に電力を割こうというわけです。

充電スタンドの機器本体の性能が寒さによって落ちることはありますか?

寒さによる充電スタンド本体への影響の心配ありません。

充電器メーカーによって動作を保証する気温は異なりますが、日本国内で想定される低温条件では充電器の性能が落ちる心配はないと考えてよいと思います。ただしコネクタや充電口の凍結によりコネクタを充電口にさせないというトラブルは発生していますので、注意が必要です。

まとめ

寒い地域での電気自動車の使用に関する疑問についてお答えしました。ポイントをおさらいしてみましょう。

・外気温が低いと充電スピードが落ちてしまいます。最近の車種はバッテリー自体を温める機能で対策しています。

・暖房を使うとその分だけバッテリーの減りが早くなります。EVのドライバーはシートヒーターやステアリングヒーターといった省電力で身体を暖める機能を活用し、暖房に頼りすぎないことも工夫のひとつです。

・寒冷地での充電スピード問題、バッテリー減り問題はいずれも各カーメーカーが目下取り組んでいる課題。技術の成熟とともに改善されることを期待します。

・寒さによる充電スタンド本体への影響はありません。日本の寒さなら充電器が作動しないという心配はないでしょう。ただし、コネクタや充電口の凍結には注意しましょう。

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