パチンコ店に電気自動車(EV)の充電器を設置するメリットは?導入方法は?
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電気自動車(EV)はもはや「未来のクルマ」ではなくなり、現実的な普及が始まりつつあります。
乗用車で来店するお客さんの多いパチンコ店などは、電気自動車(EV)の普及に備えてEV充電器の設置を検討されているのではないでしょうか。
この記事では、パチンコ店が電気自動車(EV)の充電器を設置するメリットやパチンコ店に向いている充電器の種類・導入方法などをご紹介します。
パチンコ店に電気自動車(EV)の充電器は必要なのか?

パチンコ店は遊戯の特性上、滞在時間も長いためEV充電器が常設される店舗は「遊びながら充電できる」「充電をしている間は遊んで時間をつぶせる」と喜ばれるでしょう。
既存客の来店頻度を底上げする付加価値として、または新たな来店を促す集客材料としての機能が期待できます。
クルマの市場を見ても日産、ホンダ、トヨタなど各カーメーカーがしのぎを削り魅力的な新EVを発表しています。たとえば日産サクラ、三菱eKクロスEVは初の軽EV。補助金を利用すれば100万円台で電気自動車(EV)が買えることでも話題となりました。
EVが普及したクルマ社会では、街中の充電器は欠かせないインフラ。爆発的な普及に差し掛かっている現在は、充電器を設置することは他店との大きな差別化に繋がるでしょう。
◎EV充電器は標準的な設備へ
商業施設の新たな付加価値として期待されるEV充電器ですが、今後は商業施設にとってスタンダードな設備になる可能性もあります。
日本政府は2035年までに新車販売における電気自動車(EV)の割合を100%にする目標を打ち立て、その達成のために多額の予算を投入しています。
たとえばEVやPHEVといった環境にやさしい電気自動車(EV)の購入をサポートする補助金は、令和3年の補正予算額で375億円。本気でEVを普及させようとしている一例と言えます。
さらにイギリスでは2022年から新築の住宅やオフィスにはEV用の充電器を設置することが義務化されます。新築でなくとも10台以上の駐車スペースがある建物は改装工事が義務付けらる見込み。シンガポールなどでも同様の法案が審議中です。
これに倣って日本も商業施設へのEV充電設備が義務化される可能性は否定できません。実際に東京都はすでに商業施設や新築住宅にEV充電器の設備を義務付けする方針を発表しています。
パチンコ店を含む商業施設は、電気自動車(EV)の充電器設置が遅かれ早かれ必要となることでしょう。
政府や自治体の補助金が利用しやすい今の段階で設備を整えておくことをオススメします。
パチンコ店に導入しやすい充電器は?
パチンコ店には「駐車場スペースに普通充電器を設置」がオススメです。
導入の費用も安く、お客さんにとっても利便性が高いです。「遊んでいるあいだ、ついでに充電しておく」または「充電したいから待ち時間を遊んで過ごす」などのシーンが想定できます。

電気自動車の充電器は「急速充電」と「普通充電」の2種類がありますが、パチンコ店なら「普通充電」がオススメです。
急速充電はその名の通り短時間での充電が可能で、主に高速道路のSA・PAや道の駅などに設置されます。「電欠」のピンチが迫る緊急時や、旅行などの長距離移動の際で利用されるケースが多いです。
パチンコ店のお客さんは数十分~数時間の滞在をするでしょうから、利用シーンとしては「普通充電器」が求められます。
また、急速充電は高圧電流を使用するため広い設置場所と高額の導入費用が必要です。同じ予算であってもパチンコ店なら急速充電を設置するよりは複数の普通充電器を設置する方が効果的です。
電気自動車(EV)充電器のパチンコ店への導入方法は?

電気自動車(EV)の充電器を導入する際は、基本的に以下の流れとなります。
・設置場所を決める
・購入する充電器を選定する
・運用方法を決定する(充電管理システム・料金徴収方法など)
・工事を行う施工業者を決定・手配をする
一見するとやることは少ないので簡単そうですが、実は慣れていないと難しいのが「設置場所を決める」です。たとえばひとえに「駐車場」といっても場所は様々。電気工事の工程なども見越したうえで、ピンポイントな場所を決めなければいけません。
私たちの提供する「EV充電エネチェンジ」は、充電器の設置から運営、集客、カスタマーサポートまでのすべてをひとつのパッケージプランとしてご用意しています。
煩雑な導入手続きから、導入後の集客・サポートまで私たちにお任せください。
初期工事費用がかからないプランもございますので、ご興味をお持ちいただけましたらお気軽にご連絡ください。
パチンコ店への集客効果

日本遊戯関連事業協会による2020年のアンケート調査によりますと、「直近3か月の(パチンコ・パチスロの)ホールへ行く月の平均回数は?」という質問に対して、およそ2,800人のうち24.5%が「ほぼ毎日」、18.6%が「2日に1回程度」と回答。「ほぼ毎日」に次いで最も多かった「4日に1回程度」は20.6%でした。
一方で「1週間に1回程度」が22.0%、「1か月に1回程度」が7.5%、「1か月に1回未満」が6.9%という結果に。全体の約36%は数週間に1度しか訪れないライト層ということになります。
全体の約36%を占めるライト層を自店に引き込んだり、一度訪れたライト層にリピート来店してもらうための施策のひとつとして「EV充電器の常設」は大きな差別化が期待できます。
電動自動車(EV)のライフスタイルは様々ですが、たとえば自宅にEV充電設備がない人は、週に1回程度は充電設備のある場所に足を運んで普通充電をしなければいけません。利便性を考えると急速充電の方が好ましいように見えますが、バッテリー劣化のことにまで気を配る人なら普通充電を選択することでしょう。(※高圧電流を使用する急速充電はバッテリーに負荷がかかります)
電気自動車(EV)の利用者は、おのずと「普通充電器があり、長く滞在できる商業施設」に足が向くことになります。このような形で、従来あまり来店していなかったライト層がEV充電設備を理由にパチンコ店の新たな常連になるケースも考えられるでしょう。
ライバルのパチンコ店だけでなく、ショッピングモールなどの利用客の一部を取り込む武器として活用できます。
私たちの「EV充電エネチェンジ」は、EV充電器の場所をマップで確認できるアプリを一般ユーザー向けに無料公開しています。オフラインの集客面では充電器があることを知らせる看板を道路沿いに設置するお手伝いも可能です。
地域貢献としてのメリット(SDGs貢献)

パチンコ店に電気自動車(EV)の充電器を設置するメリットのひとつに、インフラとしての地域貢献があげられます。
電気自動車(EV)の利用者にとって充電設備は大切なインフラ。生活に欠かせない補給スポットを提供することは地域への立派な貢献と言えます。また、充電器の設置はEV普及に直結するため、地球環境に配慮した企業としての取り組み事例にもなるでしょう。
また防災対策としてパチンコ店が地域に貢献するケースもあります。たとえば、あるパチンコ店が市と協定を結び、多摩川が氾濫した際には店舗の立体駐車場を緊急避難場所として解放すると決めたことがニュースになっています。 「市と協定」と言われると少しハードルが高いように感じますが、EV充電器の設置も立派な災害対策のひとつ。充電インフラが町に増えることは、災害時に安心な街づくりにも繋がります。EV充電器の設置は、防災面から見た地域貢献としても申し分ありません。
まとめ
・電気自動車(EV)は今後さらに普及するので、パチンコ店などの商業施設はEV充電器設置の必要性が高まってきている
・パチンコ店なら「駐車場スペースに普通充電器の設置」がオススメ
・EV充電器の設置は集客施策として期待できるほか、地域貢献・SDGs取り組み事例にも
パチンコ店へEV充電器を導入するメリットや導入時の注意点などについての解説でした。そのほかにご不明点や気になることがございましたら、ぜひお気軽にお問合せください。