電気自動車(EV)の充電設備、普通充電と急速充電の違いは?

電気自動車(EV)の充電設備を検討する際に、まず最初につまずくのが「普通充電」と「急速充電」の違いでしょう。

導入したい施設に適切なのはどちらなのか、あるいは両方なのか。悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、電気自動車(EV)の充電設備である「普通充電設備」と「急速充電設備」の違いを詳しくご紹介します。

電気自動車(EV)の充電設備の種類

電気自動車(EV)の充電設備には「普通充電設備」と「急速充電設備」の2種類があります。まずはそれぞれの特徴を簡単にご説明します。

◎普通充電の特徴は「空いた時間」に活用

「普通充電設備」は、電気自動車の王道ライフスタイルを実現する設備です。

一般的に電気自動車(EV)のメリットとしてよく挙げられるのが「電気がある場所ならどこでも低価格で充電所を設置できる」「充電スポットさえあればクルマを充電できる」という利点です。一方でデメリットとしては「ガソリン給油と違ってフル充電までに5時間~8時間程度が必要」という点が挙げられます。

ですので「夜間や勤務中または駐車している間など、クルマに乗っていない間に充電しておく」というのが電気自動車の一般的なスタイルです。

従来のガソリン車には「そろそろ給油しなくては……」という心配や、実際に給油しに行く手間がつきものでしたが、いたる所に充電設備のあるEV車にはそうしたストレスや不安はほとんどありません。

◎急速充電は「緊急時」に重宝

長距離を移動したときや、充電をうっかり忘れてしまったときに普通充電で5時間~8時間も足を止めて待たなくてはいけないのは大きなデメリットです。

こうした電気自動車(EV)のデメリットを補うためにあるのが「急速充電」です。30〜40分でバッテリー全体の80%程度の充電が可能で、たまの遠出や充電忘れなどのトラブル時に活躍します。

さて、「普通充電」と「急速充電」の大まかな違いを説明しました。

次の項からは電圧の違いや設置場所の特徴などの詳しい話を交えて「普通充電」と「急速充電」の違いを見ていきましょう。

普通充電設備の設備の種類

前の項でも解説した通り「普通充電」は一般的な「いわゆる普通の」EV充電設備です。

主な利用シーンは「自宅に帰ってから充電する」「外出先で用事をしている間に充電する」など。基礎的な充電を担います。具体的な設置例としては戸建住宅、マンション・ビル、屋外駐車場、カーディーラー、コンビニ・スーパー、病院、商業施設・レジャー施設、宿泊施設などが挙げられます。

この項では、普通充電設備について詳しくお伝えします。

◎コンセント型とポール型

実は普通充電器の中にも分類があり、「コンセント型」と「ポール型(=スタンド型)」の2種類があります。戸建て住宅などには設置の簡単な「コンセント型」が、マンションや商業施設などには管理しやすい「ポール型(=スタンド型)」を選ぶのが一般的です。

◎普通充電の出力電力(kW)や電圧(V)の違い

充電器の性能スペックに記載される出力(kW)について簡単に解説します。

電力(W)は、電圧(V)と電流(A)を掛け合わせたものです。

電力(W)=電圧(V)× 電流(A)

1000W=1kWです。ここで重要なのは、電力(W)が大きければ大きいほど充電時間が短くなるということです。

いま現在日本の普通充電器は、単相交流100V / 30Aからなる3kW出力、単相交流200V / 30Aからなる6kW出力の2種類が代表的ですが、同じだけの電気を充電する場合、3kW出力の充電は6kW出力の2倍の時間がかかります。

電気自動車(EV)の中でも人気のある「日産リーフ」のスペックを例に見てみましょう。満充電で450km航続する60kWhバッテリーモデルの充電時間は3kWの普通充電器で23.5時間、6kWの普通充電器で12.5時間となります。

参考:日産公式

当社エネチェンジが扱いますのは、最大6kW出力の普通充電器です。

目的地充電用途で設置されている日本の普通充電器の99.7%は3kWですが、エネチェンジ6kWの高出力で稼働できる普通充電器を用意しています。(※)

※GoGoEVのデータに基づくENECHANGE調べ(6/23時点)

急速充電設備=緊急時など経路充電で利用

電気自動車(EV)の「急速充電設備」は、「待機充電する間もなく頻繁に走行する商用車」や「遠出のドライブなど、長距離移動中の車両」などの利用が想定されます。

また「バッテリー残量がほとんど無い緊急時」にも重宝します。

したがって、急速充電設備はガソリンスタンド、高速道路SA/PA、カーディーラー、商業施設、道の駅などの設置に適しています。

>【関連記事】道の駅に「普通充電器」を設置するメリット<

その名の通り充電スピードは圧倒的で、5分間だけの充電でも40km程度走行可能な電気を供給します。200Vの普通充電の約14倍、100Vの普通充電の約28倍の速さでチャージできます。

急速充電は50kWが一般的。多くが3相交流で200Vの電源を使用するため、設置には広いスペースと高圧契約が必要となります。

普通充電設備と急速充電設備、充電時間の違いは?

普通充電と急速充電、それぞれの説明の中でも触れましたが、改めて充電時間を比較してみましょう。

航続距離(1回の満充電で走れる距離)が160kmの場合と80kmの場合を例に比較します。

▼航続距離160kmの場合

・普通充電設備(3kW程度)約14時間

・普通充電設備(6kW程度)約7時間

・急速充電設備 (50kW程度)約30分

▼航続距離80kmの場合

・普通充電設備(3kW程度)約8時間

・普通充電設備(6kW程度)約4時間

・急速充電設備 (50kW程度)約15分

急速充電設備と普通充電設備の充電時間は大きく異なります。

急速充電設備は主に緊急時の充電に利用され、普通充電設備は外出した目的地での充電補給に利用される場合が多いため、充電場所や充電シーンに合わせた設置が必要となります。

普通充電設備と急速充電設備、本体価格の違いは?

普通充電設備・急速充電設備の本体価格は以下のようになります。

◎充電設備本体価格例

・普通充電設備(コンセント100V)数千円~

・普通充電設備(コンセント200V)数十万円~

・急速充電設備 数百万円以上~

 

(※工事費は含まない)

 

普通充電設備は数千円〜数十万円と比較的安価で、数百万円以上する急速充電設備と比べて導入費用を安く抑えることができます。

「導入したいけれど、費用はどれくらいになるのだろう?」とお困りの際はエネチェンジEV充電サービスまでお気軽にお問い合わせください。

個別にご相談いただいた内容から担当者が無料でアドバイスをさせていただきます。

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普通充電設備と急速充電設備のメリット・デメリット

ここからは、普通充電設備と急速充電設備のメリット・デメリットをみていきましょう。

◎普通充電のメリットとデメリット

普通充電設備のメリットは、低コストでかつ設置場所の確保も簡単なことです。

急速充電と比べてしまうと充電スピードは劣りますが、EVに乗っている人であればその理由や意味を分かっているはずなので大きなデメリットとは思われないでしょう。

むしろ、商業施設などでは集客力に繋がるほか滞在時間が伸びることによる売上の増加も期待できます。

◎急速充電のメリットとデメリット

急速充電設備のメリットはやはり短時間で充電できる圧倒的なスピードです。設置費用が高額で広い設置場所が必要ですが、だからこそ頼れる貴重な給電スポットとして他の店舗・施設との差別化を狙えるでしょう。

まとめ

電気自動車(EV)の充電設備についてご紹介しました。

電気自動車の急速充電は短時間で充電ができるため、外出先での緊急時の充電に適しています。普通充電は充電に時間がかかるため、長時間駐車する場所での充電に適しています。

「普通充電」と「急速充電」はどちらが優れているということはなく、充電シーンに合わせて使い分けていくことが大切です。

  • 「普通充電」は数時間、「急速充電」は数分で充電できる
  • 「普通充電」なら設置費用は数千円~でOK
  • 「急速充電」は頼れる性能だが、設置費用は高額
  • 「普通充電」はフル充電まで数時間かかるが、EV利用者はそれを見越して自宅や外出先の駐車場などで小まめに充電している
  • 長距離移動するEV車や、充電切れが迫るEV車にとって「急速充電」は欠かせない存在

主要な点を箇条書きでまとめると以上の通りです。

「普通充電」「急速充電」のどちらであってもEV利用者にとっては嬉しい存在です。

「EV充電器がある」という特徴が差別化に繋がり、お店や施設のことを覚えてもらえるきっかけになるほか、企業として環境問題・SDGsに真剣に取り組んでいるという具体的なアピールにつながるでしょう。

電気自動車(EV)の充電器設置に関して、お困りのことやご不明点がございましたらエネチェンジに是非ご相談ください。

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